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こどもの足のウラにウオノメ?2008年01月29日 06時02分05秒

「この子、足の裏にウオノメができてしまって」
診察室に入るなり、お母さんがつぶやく。
実は、もう、この時点で診断はほぼ確定している。
そう
「イボ」なんだな。
イボとは、本名は「ウイルス性乳頭腫」「ウイルス性疣贅」って言う。
小さな小さなウイルスが足のウラに小さな硬いカタマリをつくる。
それがお母さんのいう「ウオノメ」だ。
ウイルスによるものだから、当然周囲の皮膚に「うつる」
ほっておくと2個、3個と増殖する。
「ウオノメがあちこち、たくさんできて、、、」
「手にも膝にもウオノメができて、、」
「ついでに顔にもウオノメができて」
そんなアホな!
顔にウオノメはできへんで、、、。
よーく見るとすべてイボだ。
このイボ、本人の別の皮膚、別の部位には「転移」するが他人にはあまりうつらないので、ご安心。
プールも入っていいんですよ。
お風呂もいっしょに入っていいんですよ。
つまり、日常生活の制限はない。
治療は液体窒素を使い、冷凍凝固する。
ちょっと痛いんだな、これが。
でも子供の場合は皮膚が薄く、治り易い。
小さなものは5,6回から10回程度で治る。
ちなみに「ウオノメ」とは
通勤サラリーマンなどの足の裏に生じる
角質の「逆つきささり」
足底の一部に過度な負担がかかり、
角質がさらに硬くなる。
それが皮膚の内部につきささる現象。
とても痛い。
普通こどもにはできないので
「ウチの子供にウオノメが、、、」と言われたら
すぐさま医者は
「あっ、イボだな、、、」と直感できる。
でもね、
ある小学生、
革靴で長時間通学しているらしく、本当に、足のウラにウオノメができていたね。
これには参った。

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