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花粉症と顔、クビの湿疹2008年03月01日 08時08分43秒

花粉症の季節
顔、クビがかゆくなる。
「スギ花粉による接触皮膚炎」だ。
花粉症はもともと
Ⅰ型アレルギーと言い。
IgEなどが関与する「即時型アレルギー」
それにたいして
花粉の接触皮膚炎は
細胞性免疫が関与する
ⅳ型アレルギー
「遅延型アレルギー反応」と言う。
だから
いわゆる「花粉症」がないヒトでも
「スギ花粉の接触皮膚炎」
は生じうる。
特徴は
お化粧する女性は「頚部の赤みとかゆみ」
お化粧しない女性、男性は「顔と頚部の赤みとかゆみ」
花粉がくっつくとそこが痒くなる、というワケ。
単純な理屈。
治療はステロイド外用となるわけだが
顔面にステロイド外用をダラダラやると
先日のブログで書いた「ステロイド酒さ」を生じる。
だから顔のかゆみはちょっと工夫がいる。
ステロイド外用を2,3日やり、あとは「予防」につとめる。
日焼け止めクリームなどを顔面にぬる。
外出時は顔を隠すように「大きなマスク」ちメガネを使う??
「宇宙服」みたいなヘルメットなら完璧だけど。
周囲のヒトが「ひく」こと間違いなし。

花粉症と皮膚のかゆみ?2008年02月14日 05時17分54秒

花粉症の季節、、、
皮膚のかゆみがでてくる。
花粉症のあるかたに多い。
ただ、花粉症がなくても発症するらしい。
外来に来る患者さんでは
クビの周囲(特に女性)
男女を問わず、眼の周囲、鼻の周囲
などに多いようだ。
花粉症は「即時型アレルギー」といって
アレルギーのあるタイプでなる。
だけど
花粉によるかゆみは、(スギ)花粉が直接皮膚にくっつくことによるアレルギーらしい。
「接触皮膚炎」の1タイプ、、、。
どうもこの作用は「遅延型アレルギー」というものらしい。
だから普通の花粉症とはその作用システムが異なる。
花粉が飛んだ日の翌日、あるいは数日後に症状がでるので
患者さんは花粉との関係があまりわからないらしい。
なぜ、「女性のクビ」か?
お化粧している顔面には花粉がくっつかない?
クビはお化粧しない。だから花粉が直接くっついてしまう?
などと推測されている。
男性の場合は顔、クビなどやたらかゆくなるので、「こりゃ、何か空気中にばらまかれたものだろな?」と予想つく。
女性はクビだけのかゆみだと、ちょっと難しい。
他の接触皮膚炎の可能性もあり、こっちとしては
いろいろ考えてしまう。
香水、ネックレス、その他装飾品、、、などなど、金属アレルギーでもかゆくなるし、、、。
治療はステロイド外用なんだが
アトピー性皮膚炎のある患者さんには
プロトピック軟膏という免疫抑制剤を処方することもある。
4月末までダラダラ続くクビのかゆみはスギ花粉による接触皮膚炎かな?

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