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「脂漏性皮膚炎」は実に定義があいまいなんだな。2008年03月31日 07時03分06秒

脂漏性皮膚炎とは
不思議な疾患だ。
名前と実態が一致しない。
脂漏、というと「脂っこいものを食べているとなってしまう?」と考える患者さんが多いが、そうでもない。
脂漏肌、という言葉がある。
確かに顔が、頭が脂ぎっている、そんな患者さんに脂漏性皮膚炎は生じる。
でも脂ぎっていても脂漏性皮膚炎にならないヒトもいる。
だいたい定義があいまいだ。
脂漏部位に生じる湿疹、、、
脂漏部位とは
頭、耳の周囲、顔、わきの下、ソケイブ(股)
などなど。
でもそれ以外のところにも生じる。
なんというか
ちょっと痒みがあり、赤くなる。
一見ミズムシにそっくりだが、ミズムシの原因である「白癬菌」はいない。そのかわり、「マラセチア」という害のない菌がたくさん増殖していることが多い。
そんなあいまいな定義だ。
むろん内臓、全身疾患とは関係ない。
赤ちゃんから高齢者まで、すべての年代に生じる。
実はボクも頭に脂漏性皮膚炎があるんだな。
無理したり、お風呂に入らない日が続くとでてくる。
困ったもんだ。

頭のフケ?2008年02月19日 06時41分32秒

頭のフケ、、、
「フケ症」「キタナイコナコナ」「肩が粉で白くなる」
などなど
頭にフケが多いと不潔感があり、たまらなく不愉快。
これは、ほとんどの場合、
●頭部の「脂漏性皮膚炎」です。
たまに
●尋常性乾癬
●頭しらみ
●頭部白癬(ミズムシ)
●頭部のアトピー性皮膚炎
などの病気であることもあります。
でもやっぱり
ほとんどのケースは●脂漏性皮膚炎
です。
前日のブログにあるように
「マラセチア」という
「善玉カビ」が原因のようですが、よくわかっていません。
マラセチアはミズムシの(遠い)親戚なのです。
ですから、頭部の脂漏性皮膚炎にミズムシ薬を塗ると良くなることがあります。
たまたま患者さんが脂漏性皮膚炎をミズムシだと間違えて外用していたら、脂漏性皮膚炎が治った、という事実から「発見」されたみたいです。
よく経験することなのですが、脂漏性皮膚炎はストレスで増悪します。
実は医師のボクも脂漏性皮膚炎があります。
いろんなストレスに悩まされると頭にフケがでてきます。
「おぉ、これが脂漏性皮膚炎のストレスによる増悪か!」
なんて一人で納得していたもんです。
治療は
●Ⅰ:早く治したい場合はステロイドの外用、たとえばリンデロンVローション、やデルモベートスカルプ、フルメタローションなどです。
●Ⅱ:ゆっくりでもよい、ステロイド外用はちょっと抵抗あるなぁ、という場合は、ニゾラールローション、という抗真菌剤を使います。
●Ⅲ:●Ⅰと●Ⅱのコンビネーション治療もおすすめです。すなはち、ステロイド外用で治療、ニゾラールローションで予防というパターンです。増悪したらその都度ステロイド外用(リンデロンVローションなど)をおこない、通常はお風呂上りなどにニゾラールローションを外用します。
子供の場合、頭しらみが混入していることもあるので
よーく皮膚科で診ないと誤診するね。
あぶない、あぶない、、、

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脂漏性皮膚炎って何?2008年02月18日 05時51分08秒

顔がなんとなく、なんとなく 赤くなる。
ちょっと粉を吹いたようなカンジ、、
少しかゆい
特に眉間、鼻のワキ
ときどき消えるが、またでてくる、、、
そんな症状は
まず
「脂漏性皮膚炎」
これ、実はよくわかっていない皮膚病なんだな。
皮膚には
人間と仲良くなって「共生」している微生物がいる。
そのなかで
「マラセチア」
というカビは有名なんだ。
どうもこのカビ、、増えすぎると脂漏性皮膚炎という病気を招くらしい。ただし、善玉のカビなのでご安心を。
なんせ、顔が赤くなり、かっこ悪い。
どうにかしないと、と思いながら日々過ぎていく。
脂漏性皮膚炎は命には別状ない病気だけど
とにかく「かっこ悪い」
「赤ら顔」「ホテリ」などの症状は脂漏性皮膚炎を疑う。
治療がまた難しい。
よく「ステロイド」という塗り薬を処方する医師がいる。
だけどステロイドを顔に塗っていると
「ステロイド酒さ」という、これまた赤みがひどくなる病気になるのでご注意。
ステロイド剤には以下のような名称のお薬がある
ロコイド
キンダベート
アルメタ
リンデロンVG軟膏(V軟膏も同じ)
リドメクス軟膏(クリーム)
プレドニゾロン軟膏
などなど
このうち
ロコイド
プレドニゾロン軟膏
などはよく使われる。
「顔に塗っても大丈夫だよ」といって処方される場合があるが
弱めのステロイドでも副作用を起こす患者がいるので
ボクは使っていない。
では、どうするか?
ニゾラールという塗り薬がある。
これは効果がある場合とない場合にくっきりわかれる。
慎重に処方している。
あまりにも増悪する場合は
ミノマイシンという抗生物質内服が有効。
その他、ビタミン剤でよくなる患者さん
漢方薬でよくなるパターンなど、
中にはイトリゾールという抗真菌剤内服でよくなる場合もある。
ただ、外用薬はどうもうまくいかないケースが多い。
顔に長期間外用できるお薬は「ない」と考えたほうがよいのかも。
保険治療でどうしても治療できないときは
レーザー光に近い光線「フォト」という機械をつかい
治療する。
これは美容外来(電話043-292-7628)でやっているので
問い合わせてみる。
脂漏性皮膚炎は根本的には解決しない。
ダラダラ続くが
うまいぐあいにコントロールすることはできる。

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