キズの治し方 ― 2017年09月06日 21時53分23秒
キズの治し方はどうするの?
最近 市販の「キズパワーパッド」を貼って来院する患者さんがいます。
実は コレ 危険です。
擦りむいた傷 ナイフで切った傷、その他の傷、、、みんな「汚い」のです。
キズパワーパッドのパッケージには
ものすごく小さな文字で
「感染したところには 使用しないで」なんて文章がコッソリ掲載されています。
これ、ヘンです。
「キズ」はみな「感染」しています。
キズパワーパッドはものすごく清潔で異物のない問題のない「皮膚びらん面」にのみ使用できます。
医師が診て「おお!感染していないな」という創面にのみ貼れます。
実際は難しいですね。
怪我したら 流水で洗って抗生物質の軟膏を外用し
創面を保護するドレッシング
当医院では
「モイスキンパッド」というものをお勧めしています。
それで保護してください。
消毒液は接触皮膚炎を生じることが多い、また傷口の再生をやや遅くするので用いません。
ガーゼは創面を乾燥させるので用いません。傷の再生は「じくじくした」方が早いのです。
「プレドニン」という内服薬に注意してください。 ― 2017年05月07日 19時18分55秒
以前から気にしていました。
患者さんが
プレドニン
(「プレドニゾロン」が一般的な名称です)
という内服薬を気軽に処方されていることに気が付きました。
千葉市内のある特定の医院に通院して処方されていることが判明しています。
この薬剤はもちろん僕の医院でも処方します。
しかし
外用薬が無効で 患者の状態が悪く、このままでは重大問題が生じる、
あるいは
膠原病 重症な喘息の患者 各種自己免疫疾患 など
の場合に限ります。
つまりかなりの「切り札」的薬剤です。
この薬剤とほぼ同じ効果のある薬剤としては
「リンデロン錠」
「レダコート錠」
なども要注意です。
これらの薬剤は「副腎皮質ホルモン剤」と呼ばれています。
皮膚科では「外用薬」で良く使用します。
外用薬は まず問題ありません。
それを「内服」することが問題です。
「副腎機能抑制」という問題が発生し
体調が大きく狂う恐れがあります。
また食欲が亢進し、肥満につながります。
糖尿病の予備軍になってしまうことすらあります。
もちろん、適切な疾患に 医師のもとで使用することは何も問題はありません。
問題は「湿疹ですね」などと適当なことを言われ
処方され 続けていることです。
健康上の重大問題が発生する恐れがあります。
お医者さんから 重大な湿疹、病気でもないのに気軽にこの薬剤を処方された時は
その先生によーく理由を聞きましょう。
気を付けてね、、、。
患者さんが
プレドニン
(「プレドニゾロン」が一般的な名称です)
という内服薬を気軽に処方されていることに気が付きました。
千葉市内のある特定の医院に通院して処方されていることが判明しています。
この薬剤はもちろん僕の医院でも処方します。
しかし
外用薬が無効で 患者の状態が悪く、このままでは重大問題が生じる、
あるいは
膠原病 重症な喘息の患者 各種自己免疫疾患 など
の場合に限ります。
つまりかなりの「切り札」的薬剤です。
この薬剤とほぼ同じ効果のある薬剤としては
「リンデロン錠」
「レダコート錠」
なども要注意です。
これらの薬剤は「副腎皮質ホルモン剤」と呼ばれています。
皮膚科では「外用薬」で良く使用します。
外用薬は まず問題ありません。
それを「内服」することが問題です。
「副腎機能抑制」という問題が発生し
体調が大きく狂う恐れがあります。
また食欲が亢進し、肥満につながります。
糖尿病の予備軍になってしまうことすらあります。
もちろん、適切な疾患に 医師のもとで使用することは何も問題はありません。
問題は「湿疹ですね」などと適当なことを言われ
処方され 続けていることです。
健康上の重大問題が発生する恐れがあります。
お医者さんから 重大な湿疹、病気でもないのに気軽にこの薬剤を処方された時は
その先生によーく理由を聞きましょう。
気を付けてね、、、。
「脂漏性皮膚炎」は実に定義があいまいなんだな。 ― 2008年03月31日 07時03分06秒
脂漏性皮膚炎とは
不思議な疾患だ。
名前と実態が一致しない。
脂漏、というと「脂っこいものを食べているとなってしまう?」と考える患者さんが多いが、そうでもない。
脂漏肌、という言葉がある。
確かに顔が、頭が脂ぎっている、そんな患者さんに脂漏性皮膚炎は生じる。
でも脂ぎっていても脂漏性皮膚炎にならないヒトもいる。
だいたい定義があいまいだ。
脂漏部位に生じる湿疹、、、
脂漏部位とは
頭、耳の周囲、顔、わきの下、ソケイブ(股)
などなど。
でもそれ以外のところにも生じる。
なんというか
ちょっと痒みがあり、赤くなる。
一見ミズムシにそっくりだが、ミズムシの原因である「白癬菌」はいない。そのかわり、「マラセチア」という害のない菌がたくさん増殖していることが多い。
そんなあいまいな定義だ。
むろん内臓、全身疾患とは関係ない。
赤ちゃんから高齢者まで、すべての年代に生じる。
実はボクも頭に脂漏性皮膚炎があるんだな。
無理したり、お風呂に入らない日が続くとでてくる。
困ったもんだ。
不思議な疾患だ。
名前と実態が一致しない。
脂漏、というと「脂っこいものを食べているとなってしまう?」と考える患者さんが多いが、そうでもない。
脂漏肌、という言葉がある。
確かに顔が、頭が脂ぎっている、そんな患者さんに脂漏性皮膚炎は生じる。
でも脂ぎっていても脂漏性皮膚炎にならないヒトもいる。
だいたい定義があいまいだ。
脂漏部位に生じる湿疹、、、
脂漏部位とは
頭、耳の周囲、顔、わきの下、ソケイブ(股)
などなど。
でもそれ以外のところにも生じる。
なんというか
ちょっと痒みがあり、赤くなる。
一見ミズムシにそっくりだが、ミズムシの原因である「白癬菌」はいない。そのかわり、「マラセチア」という害のない菌がたくさん増殖していることが多い。
そんなあいまいな定義だ。
むろん内臓、全身疾患とは関係ない。
赤ちゃんから高齢者まで、すべての年代に生じる。
実はボクも頭に脂漏性皮膚炎があるんだな。
無理したり、お風呂に入らない日が続くとでてくる。
困ったもんだ。
爪の異常 part2 ― 2008年03月20日 07時03分45秒

次に
巻き爪、正しくは陥入爪(かんにゅうそう)、と言う。
これは多い。
このようにがっちり食い込んでしまった場合は
時間がかかる。
見るからに痛そう、、、。
でも、
靴の変更
深爪の禁止
などで、数ヶ月たつと良くなる。
こんなときは草履を履くと良い。
日本人は草履、草鞋(わらじ)が似合うんだな。
あと、ジョギングシューズで
幅広、日本人向きのものが発売されている。
そんな靴に変えることが一番だ。
巻き爪、正しくは陥入爪(かんにゅうそう)、と言う。
これは多い。
このようにがっちり食い込んでしまった場合は
時間がかかる。
見るからに痛そう、、、。
でも、
靴の変更
深爪の禁止
などで、数ヶ月たつと良くなる。
こんなときは草履を履くと良い。
日本人は草履、草鞋(わらじ)が似合うんだな。
あと、ジョギングシューズで
幅広、日本人向きのものが発売されている。
そんな靴に変えることが一番だ。
爪の異常part1 ― 2008年03月19日 05時00分31秒

爪の異常、、
爪がおかしい、との主訴で来院する患者さん、、、
大きく分けると
1:爪の色の異常
2:爪の形の異常
3:爪が痛い、という異常
4:爪が厚くなるという異常
5:爪がもろくなるという異常
などがある。
代表的疾患に
●爪の色素線条
●爪甲下血腫
●厚硬爪甲
●陥入爪
●爪白癬
●緑膿菌による感染
●爪甲剥離症
●爪悪性腫瘍
などなど。
まず、「色素線条」
写真は実際の画像をプライバシー保護のため、修飾して掲載しているので、参考程度。
これは爪の根元、すなはち「爪母」という箇所に母斑というホクロができてしまうこと。
これができると、色のついた爪がそのまままっすぐ、かつ、きれいに伸びてしまう。「縦の茶色いスマートな線」となってのびる。
このような「きれいな」線条は悪性はまずない。
だから半年に一回程度確認のために来院させる程度でよい。
爪がおかしい、との主訴で来院する患者さん、、、
大きく分けると
1:爪の色の異常
2:爪の形の異常
3:爪が痛い、という異常
4:爪が厚くなるという異常
5:爪がもろくなるという異常
などがある。
代表的疾患に
●爪の色素線条
●爪甲下血腫
●厚硬爪甲
●陥入爪
●爪白癬
●緑膿菌による感染
●爪甲剥離症
●爪悪性腫瘍
などなど。
まず、「色素線条」
写真は実際の画像をプライバシー保護のため、修飾して掲載しているので、参考程度。
これは爪の根元、すなはち「爪母」という箇所に母斑というホクロができてしまうこと。
これができると、色のついた爪がそのまままっすぐ、かつ、きれいに伸びてしまう。「縦の茶色いスマートな線」となってのびる。
このような「きれいな」線条は悪性はまずない。
だから半年に一回程度確認のために来院させる程度でよい。
爪が痛い?爪のなぜなぜ Part 2 ― 2008年03月18日 06時59分14秒
まき爪、陥入爪
爪を剥がさないで治療する方法は?
その前に
なぜ巻き爪、陥入爪になるか?を理解しなくてはならない。
大きく分けて2つの理由がある。
1:窮屈な靴、大きすぎる靴、「あなたの足にあっていない」 靴、、、とにかく靴が足とフィットしていないんですよ。靴の問題を抜きにして陥入爪の治療はないですね。
2:深爪、つまり爪が巻き込むからといって爪の両ハジを深く切ること、これは絶対にやってはならんです。爪をきると、ますます食い込んくる。
この2つを解決しなければならない。
1:の靴については、「シューフィーッター」という専門家がいる。大きい靴屋さんには資格を持ったかたがいらっしゃる。その専門家に相談すると良い。
2:の深爪、これは日常生活の中で注意できる。爪の両ハジは伸ばすこと。もちろん伸ばしすぎると危険なので、テキトウなところで切っておく。
その上で、お医者さんは何をするか?
当面の痛みを取り除くわけ。
深く切り込んだ爪のハジが肉に食い込んでいる場合がほとんどなので、爪が伸びるまでの間、1,2ヶ月はこの痛みが続く。
応急処置としては、ステロイド外用が実はよく効く。
食い込んだ結果、細菌感染もあるので飲む抗生物質もおこなう。
外用はステロイド、内服は抗生物質、これで当面はなんとかなる。
あと、意外に効果のあるのが「テーピング」
これは爪の食い込みを和らげるように、指にテープをはり、食い込みとは逆方向に皮膚を引っ張るやりかた。
コツがあるので外来で実際に教えないとちょっと無理かな?
あと、食い込んだ爪に特殊なチューブを入れて痛みを和らげる方法もある。
爪を剥がさないで治療する方法は?
その前に
なぜ巻き爪、陥入爪になるか?を理解しなくてはならない。
大きく分けて2つの理由がある。
1:窮屈な靴、大きすぎる靴、「あなたの足にあっていない」 靴、、、とにかく靴が足とフィットしていないんですよ。靴の問題を抜きにして陥入爪の治療はないですね。
2:深爪、つまり爪が巻き込むからといって爪の両ハジを深く切ること、これは絶対にやってはならんです。爪をきると、ますます食い込んくる。
この2つを解決しなければならない。
1:の靴については、「シューフィーッター」という専門家がいる。大きい靴屋さんには資格を持ったかたがいらっしゃる。その専門家に相談すると良い。
2:の深爪、これは日常生活の中で注意できる。爪の両ハジは伸ばすこと。もちろん伸ばしすぎると危険なので、テキトウなところで切っておく。
その上で、お医者さんは何をするか?
当面の痛みを取り除くわけ。
深く切り込んだ爪のハジが肉に食い込んでいる場合がほとんどなので、爪が伸びるまでの間、1,2ヶ月はこの痛みが続く。
応急処置としては、ステロイド外用が実はよく効く。
食い込んだ結果、細菌感染もあるので飲む抗生物質もおこなう。
外用はステロイド、内服は抗生物質、これで当面はなんとかなる。
あと、意外に効果のあるのが「テーピング」
これは爪の食い込みを和らげるように、指にテープをはり、食い込みとは逆方向に皮膚を引っ張るやりかた。
コツがあるので外来で実際に教えないとちょっと無理かな?
あと、食い込んだ爪に特殊なチューブを入れて痛みを和らげる方法もある。
爪が痛い?爪のなぜなぜpart1 ― 2008年03月17日 06時31分44秒
爪にはいろいろなトラブルがある。
巻き爪
つまり爪が皮膚に食い込んで、イタイイタイ。
これ、、
「陥入爪(かんにゅうそう)」、、、という。
猛烈に多い。
そして
実にまちがった治療法が蔓延している。
まず、「やってならないこと」だ。
「抜爪」つまり爪を抜き去ってしまうこと。
ごく少数の例外(感染症で、もはや爪を抜き取らないとあぶない、など)を除き、爪は抜いちゃならんですよ。
これ、外科さんなどでは昔、よくやられていた。
まぁ、今でもやっているお医者さん、いますけどね。
何でまちがっているか?
爪を抜き去ること、それ自体ではない。
問題は爪を取ったあとですね。
爪床という、爪の下の皮膚がむき出しになる。
これはヒジョーにヤバイんです。
爪床がキズつきやすくなる、
また爪の下の骨が安定しなくなる、つまり上に向かってとび出してくることがある。
そうすると、そのあとに生えてくる爪が変形しやすいんですわ。
爪を抜いたアト、メチャクチャな爪が生えてくるケースが多いのはこのため。
だから、まず、爪はできるだけ抜かないで
そっとしておくべきなんですね。
そして次にすべきは、、、、
巻き爪
つまり爪が皮膚に食い込んで、イタイイタイ。
これ、、
「陥入爪(かんにゅうそう)」、、、という。
猛烈に多い。
そして
実にまちがった治療法が蔓延している。
まず、「やってならないこと」だ。
「抜爪」つまり爪を抜き去ってしまうこと。
ごく少数の例外(感染症で、もはや爪を抜き取らないとあぶない、など)を除き、爪は抜いちゃならんですよ。
これ、外科さんなどでは昔、よくやられていた。
まぁ、今でもやっているお医者さん、いますけどね。
何でまちがっているか?
爪を抜き去ること、それ自体ではない。
問題は爪を取ったあとですね。
爪床という、爪の下の皮膚がむき出しになる。
これはヒジョーにヤバイんです。
爪床がキズつきやすくなる、
また爪の下の骨が安定しなくなる、つまり上に向かってとび出してくることがある。
そうすると、そのあとに生えてくる爪が変形しやすいんですわ。
爪を抜いたアト、メチャクチャな爪が生えてくるケースが多いのはこのため。
だから、まず、爪はできるだけ抜かないで
そっとしておくべきなんですね。
そして次にすべきは、、、、
頭のフケ? ― 2008年02月19日 06時41分32秒
頭のフケ、、、
「フケ症」「キタナイコナコナ」「肩が粉で白くなる」
などなど
頭にフケが多いと不潔感があり、たまらなく不愉快。
これは、ほとんどの場合、
●頭部の「脂漏性皮膚炎」です。
たまに
●尋常性乾癬
●頭しらみ
●頭部白癬(ミズムシ)
●頭部のアトピー性皮膚炎
などの病気であることもあります。
でもやっぱり
ほとんどのケースは●脂漏性皮膚炎
です。
前日のブログにあるように
「マラセチア」という
「善玉カビ」が原因のようですが、よくわかっていません。
マラセチアはミズムシの(遠い)親戚なのです。
ですから、頭部の脂漏性皮膚炎にミズムシ薬を塗ると良くなることがあります。
たまたま患者さんが脂漏性皮膚炎をミズムシだと間違えて外用していたら、脂漏性皮膚炎が治った、という事実から「発見」されたみたいです。
よく経験することなのですが、脂漏性皮膚炎はストレスで増悪します。
実は医師のボクも脂漏性皮膚炎があります。
いろんなストレスに悩まされると頭にフケがでてきます。
「おぉ、これが脂漏性皮膚炎のストレスによる増悪か!」
なんて一人で納得していたもんです。
治療は
●Ⅰ:早く治したい場合はステロイドの外用、たとえばリンデロンVローション、やデルモベートスカルプ、フルメタローションなどです。
●Ⅱ:ゆっくりでもよい、ステロイド外用はちょっと抵抗あるなぁ、という場合は、ニゾラールローション、という抗真菌剤を使います。
●Ⅲ:●Ⅰと●Ⅱのコンビネーション治療もおすすめです。すなはち、ステロイド外用で治療、ニゾラールローションで予防というパターンです。増悪したらその都度ステロイド外用(リンデロンVローションなど)をおこない、通常はお風呂上りなどにニゾラールローションを外用します。
子供の場合、頭しらみが混入していることもあるので
よーく皮膚科で診ないと誤診するね。
あぶない、あぶない、、、
http://hihu.net
皮膚科医直伝「皮膚のトラブル解決法」by中村 健一 医学書院よ り好評発売中
(http://www.amazon.co.jp/ にて 中村 健一と入力してください)
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などなど
頭にフケが多いと不潔感があり、たまらなく不愉快。
これは、ほとんどの場合、
●頭部の「脂漏性皮膚炎」です。
たまに
●尋常性乾癬
●頭しらみ
●頭部白癬(ミズムシ)
●頭部のアトピー性皮膚炎
などの病気であることもあります。
でもやっぱり
ほとんどのケースは●脂漏性皮膚炎
です。
前日のブログにあるように
「マラセチア」という
「善玉カビ」が原因のようですが、よくわかっていません。
マラセチアはミズムシの(遠い)親戚なのです。
ですから、頭部の脂漏性皮膚炎にミズムシ薬を塗ると良くなることがあります。
たまたま患者さんが脂漏性皮膚炎をミズムシだと間違えて外用していたら、脂漏性皮膚炎が治った、という事実から「発見」されたみたいです。
よく経験することなのですが、脂漏性皮膚炎はストレスで増悪します。
実は医師のボクも脂漏性皮膚炎があります。
いろんなストレスに悩まされると頭にフケがでてきます。
「おぉ、これが脂漏性皮膚炎のストレスによる増悪か!」
なんて一人で納得していたもんです。
治療は
●Ⅰ:早く治したい場合はステロイドの外用、たとえばリンデロンVローション、やデルモベートスカルプ、フルメタローションなどです。
●Ⅱ:ゆっくりでもよい、ステロイド外用はちょっと抵抗あるなぁ、という場合は、ニゾラールローション、という抗真菌剤を使います。
●Ⅲ:●Ⅰと●Ⅱのコンビネーション治療もおすすめです。すなはち、ステロイド外用で治療、ニゾラールローションで予防というパターンです。増悪したらその都度ステロイド外用(リンデロンVローションなど)をおこない、通常はお風呂上りなどにニゾラールローションを外用します。
子供の場合、頭しらみが混入していることもあるので
よーく皮膚科で診ないと誤診するね。
あぶない、あぶない、、、
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脂漏性皮膚炎って何? ― 2008年02月18日 05時51分08秒
顔がなんとなく、なんとなく 赤くなる。
ちょっと粉を吹いたようなカンジ、、
少しかゆい
特に眉間、鼻のワキ
ときどき消えるが、またでてくる、、、
そんな症状は
まず
「脂漏性皮膚炎」
これ、実はよくわかっていない皮膚病なんだな。
皮膚には
人間と仲良くなって「共生」している微生物がいる。
そのなかで
「マラセチア」
というカビは有名なんだ。
どうもこのカビ、、増えすぎると脂漏性皮膚炎という病気を招くらしい。ただし、善玉のカビなのでご安心を。
なんせ、顔が赤くなり、かっこ悪い。
どうにかしないと、と思いながら日々過ぎていく。
脂漏性皮膚炎は命には別状ない病気だけど
とにかく「かっこ悪い」
「赤ら顔」「ホテリ」などの症状は脂漏性皮膚炎を疑う。
治療がまた難しい。
よく「ステロイド」という塗り薬を処方する医師がいる。
だけどステロイドを顔に塗っていると
「ステロイド酒さ」という、これまた赤みがひどくなる病気になるのでご注意。
ステロイド剤には以下のような名称のお薬がある
ロコイド
キンダベート
アルメタ
リンデロンVG軟膏(V軟膏も同じ)
リドメクス軟膏(クリーム)
プレドニゾロン軟膏
などなど
このうち
ロコイド
プレドニゾロン軟膏
などはよく使われる。
「顔に塗っても大丈夫だよ」といって処方される場合があるが
弱めのステロイドでも副作用を起こす患者がいるので
ボクは使っていない。
では、どうするか?
ニゾラールという塗り薬がある。
これは効果がある場合とない場合にくっきりわかれる。
慎重に処方している。
あまりにも増悪する場合は
ミノマイシンという抗生物質内服が有効。
その他、ビタミン剤でよくなる患者さん
漢方薬でよくなるパターンなど、
中にはイトリゾールという抗真菌剤内服でよくなる場合もある。
ただ、外用薬はどうもうまくいかないケースが多い。
顔に長期間外用できるお薬は「ない」と考えたほうがよいのかも。
保険治療でどうしても治療できないときは
レーザー光に近い光線「フォト」という機械をつかい
治療する。
これは美容外来(電話043-292-7628)でやっているので
問い合わせてみる。
脂漏性皮膚炎は根本的には解決しない。
ダラダラ続くが
うまいぐあいにコントロールすることはできる。
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ちょっと粉を吹いたようなカンジ、、
少しかゆい
特に眉間、鼻のワキ
ときどき消えるが、またでてくる、、、
そんな症状は
まず
「脂漏性皮膚炎」
これ、実はよくわかっていない皮膚病なんだな。
皮膚には
人間と仲良くなって「共生」している微生物がいる。
そのなかで
「マラセチア」
というカビは有名なんだ。
どうもこのカビ、、増えすぎると脂漏性皮膚炎という病気を招くらしい。ただし、善玉のカビなのでご安心を。
なんせ、顔が赤くなり、かっこ悪い。
どうにかしないと、と思いながら日々過ぎていく。
脂漏性皮膚炎は命には別状ない病気だけど
とにかく「かっこ悪い」
「赤ら顔」「ホテリ」などの症状は脂漏性皮膚炎を疑う。
治療がまた難しい。
よく「ステロイド」という塗り薬を処方する医師がいる。
だけどステロイドを顔に塗っていると
「ステロイド酒さ」という、これまた赤みがひどくなる病気になるのでご注意。
ステロイド剤には以下のような名称のお薬がある
ロコイド
キンダベート
アルメタ
リンデロンVG軟膏(V軟膏も同じ)
リドメクス軟膏(クリーム)
プレドニゾロン軟膏
などなど
このうち
ロコイド
プレドニゾロン軟膏
などはよく使われる。
「顔に塗っても大丈夫だよ」といって処方される場合があるが
弱めのステロイドでも副作用を起こす患者がいるので
ボクは使っていない。
では、どうするか?
ニゾラールという塗り薬がある。
これは効果がある場合とない場合にくっきりわかれる。
慎重に処方している。
あまりにも増悪する場合は
ミノマイシンという抗生物質内服が有効。
その他、ビタミン剤でよくなる患者さん
漢方薬でよくなるパターンなど、
中にはイトリゾールという抗真菌剤内服でよくなる場合もある。
ただ、外用薬はどうもうまくいかないケースが多い。
顔に長期間外用できるお薬は「ない」と考えたほうがよいのかも。
保険治療でどうしても治療できないときは
レーザー光に近い光線「フォト」という機械をつかい
治療する。
これは美容外来(電話043-292-7628)でやっているので
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ダラダラ続くが
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ウイルス性乳頭腫(いぼ)の治療は? ― 2008年02月13日 07時32分14秒
主にこどもの足の裏にできる「いぼ」
これはみなさん「ウオノメ」と勘違いしていることが多い。
でも、ウイルス性乳頭腫といって、レッキとしたウイルス感染症。
中高年の顔にできるいぼ(老人性いぼ)
同じくクビにできるいぼ(「アクロコルドン」といいます)
とは異なる。
もちろん、このウイルス性乳頭腫、大人にもできる
特に手ごわいのが
足の裏にできる硬いグリグリ
この治療は普通「液体窒素療法」で治す。
それ以外には「ヨクイニン」という漢方薬が保険診療で認められている。
でも治らない患者さんがいるんだな、、、
先日、皮膚科学会東京支部大会で
「ビラミンD3軟膏が有効」
という講演があった。
このお薬、尋常性乾癬などの病気に使われるもの
その塗り薬が効果あり、というわけだ。
ただ、保険では認められないので
自費、あるいは無料サービスでやるしかない。
今日もあるお母さんから
「いつになったら治るんですか!」と困った顔で言われてしまった。
ごもっともです、、、。すみませんねぇ。イボに変わって謝ります。
時々、病気が治らないのは医師の責任、とばかり責める患者がいますね。
責められて病気が治れば、いくらでも責められますよ。
皮膚科の学会では、そんな治らない皮膚病にはどうしたら良いか?必死で考えていますので、「いましばらくお待ちください」
でもこのビタミンD3軟膏治療、、そろそろやってみるかな、、、。
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でも、ウイルス性乳頭腫といって、レッキとしたウイルス感染症。
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同じくクビにできるいぼ(「アクロコルドン」といいます)
とは異なる。
もちろん、このウイルス性乳頭腫、大人にもできる
特に手ごわいのが
足の裏にできる硬いグリグリ
この治療は普通「液体窒素療法」で治す。
それ以外には「ヨクイニン」という漢方薬が保険診療で認められている。
でも治らない患者さんがいるんだな、、、
先日、皮膚科学会東京支部大会で
「ビラミンD3軟膏が有効」
という講演があった。
このお薬、尋常性乾癬などの病気に使われるもの
その塗り薬が効果あり、というわけだ。
ただ、保険では認められないので
自費、あるいは無料サービスでやるしかない。
今日もあるお母さんから
「いつになったら治るんですか!」と困った顔で言われてしまった。
ごもっともです、、、。すみませんねぇ。イボに変わって謝ります。
時々、病気が治らないのは医師の責任、とばかり責める患者がいますね。
責められて病気が治れば、いくらでも責められますよ。
皮膚科の学会では、そんな治らない皮膚病にはどうしたら良いか?必死で考えていますので、「いましばらくお待ちください」
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